読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

自閉トロニカ

23歳の自閉症が淡々と自分語りするブログ。ただそれだけ。Twitter:@ghy303

僕が電子音楽に惹かれるわけ

Oval - Gabba Nation - YouTube

早速だがこのノイズテクノを聴いてほしい。これはドイツの電子音楽Oval、本名マーカス・ポップ氏の作品である。正確にはこの頃は3人編成だったのだがまあそれは置いといて。

あなたはこの音楽を聴いてどう思うだろうか?美しい?ただただうるさい?それとも他にも何かを感じますか?

僕はこの曲がとても美しく感情的に思える。でも他方でうるさいとも思う。人によってはこれ聴いてると頭おかしいんなじゃないのか?って思う人もいると思う。それも正しいと思う。

それに感情とか体調も関わって来るだろう。僕は俗にいうシャンビリ離脱症状パキシルで経験したんだけど、その時にこの音楽を聴いた時頭がおかしくなりそうだった。本当に。この規則的にカチカチなってる音が耳を介して、脳に刺さる。そんな風に。それにこれまた個人の経験だけど僕は鬱状態がひどい時にはこんな音楽を糞食らえって思う。本当に。聴けたもんじゃない。

でもそこに惹かれる。聴く時によっては電子音楽の曲が持つイメージが変容し、どんな形、価値観、何て言ったらいいのかわからないけどそういうのが変わるってのがすごいと思う。

この考えは僕が大好きなAphex Twinことリチャード・D・ジェームズ氏がインタビューで述べたことだ。

で、最近大学の講義で知ったことなんだけど、クオリアって概念がある。

ウィキペディアを見てもらえるとわかると思うんだけど、例えばりんごは一般的に赤い。でも、赤いは赤いで色々あるじゃん、例えば表現で言うとメラメラと燃えるように赤いとか、真っ赤な赤とか(僕の表現力が貧弱なのは許してほしい)色の種類でも、ローズレッドとかワインレッドとかね。

で、りんごが一個あると想像してほしい。Aさんはローズレッド、Bさんはワインレッドと想像した。

そう、これだ。この、対象に対する感じ方の違い、これがクオリアだ。

このクオリアが(先ほどなんて言っていいかわからないって言ったがこれが言いたかったのだろう)一体聴覚による接触によってどうやって生じるのだろうか。先にあげたように体調や感情もあるだろう。もしかしたらジャケや曲のタイトルから来るかもしれない。

実際イギリスのエレクトロニカバンドのAutechreはそういう考え、クオリア云々は知らないが、彼らの曲に対する意識をタイトルやジャケから想起してしまう要素をなるべく排除するために、意味不明なタイトルや無味簡素なジャケばかり。Autechreというバンド名自体、一般的にオウテカと読めるし英語圏内でもオウテカと発音するのだが、彼らは最初にAとuを設定して置いて、あとは適当にキーボードを叩いてAutechreと名付けたのだ。そして、彼らはなんとでも読めと言ったそうだ。Autechreをオーテッカ、オウテーカ、オテカなどなど。

実際作曲のhow-to動画でオウテカをオ、オウ?わかんねえやって言ってる投稿者がいてマジかよって思った。

だから電子音楽ってのはこういう風に歌詞がないのがほとんどないのが普通だから、音以外の情報で感じ方、クオリアが変容し、どうとでも解釈できるのだろう。そうだ。歌詞について触れていなかった。これまたAphex Twinの考えなんだけど歌詞が邪魔するんだと。その曲に対する考え方を。多分歌詞があったらその曲のテーマがある程度固定されてしまうって言いたかったんじゃないのかな。だから彼は歌詞を入れたがらないし僕も電子音楽とポップな音楽と線引きするためにも歌詞入りのはあまり聴かない。勘違いしないでほしいけど、歌詞がある音楽はクソとかじゃなくてあくまでそっちの方が好ましいってこと。僕は歌詞のある音楽も好きだし歌詞のある電子音楽だって好きだ。まあそれでもやっぱ純粋に電子音中心で構成された曲が好き。

こういうわけで僕は電子音楽は素晴らしいと思うし惹かれる。そしてこれからも僕は電子音楽を聴くだろうね。ピース